過去のお話 その壱 闘病前日
今日は過去のお話を書きたいと思います。
その日は寒く、とうとう雪が降るのかと思う空模様でした。
外で仕事をしているのでカイロをポケットに忍ばせ、冷えた手をいれてにぎにぎして
凌いでいた。
だけど冬は好きな季節なので本格的な冬の到来をうれしく思ってました。
別にウインタースポーツとかはしないんですけどね。
夏の厚いのが苦手で冬の凍える寒さの中、あったかい物を食べたり
毛布にくるまったり、好きな上着を着るのが好きでした。
その日は本当に寒く、もくもくと朝の仕事をこなしていて、体が冷えたので我慢していたトイレへ駆け込みました。
気楽にいつも通りこの後コーヒーでも飲もうかと考えていた。
そして用をたしていると便器が赤茶色なのに気付き、だれかが何か流したのかな?
と最初は思いました。
しかしすぐにそれは自分の体内からでているのに気付いた。
痛みはなく、ただ延々と。
一瞬のうちに脳裏によぎったのが、知り合いが結石で血がでたことがあると言っていたのを思い出して・・・
まさか自分も!と怖くなった。
最悪、仕事が終わったら病院いかなきゃ・・・あ、でも今日は木曜でいきつけの
お医者さん休診日じゃなかろうか?
まいったな・・・でも結石って痛むと聞いていたけど・・・
痛くない。
痛くないから明日にしても大丈夫かな。
そう安易に考え、人手も足りないので仕事にもどった。
何回かトイレに行くが夕方には血の量が減ってきて、少し安心していた。
尿管かなにかが傷ついたとか?
炎症したとか?
そうだ石が排出する時に傷ついて血がでたのかも、するともう石は出た後じゃないだろうか?
不安はあったけど痛みがないのでその日は早々に寝る事にした。
明日はちょうど休みの日、家族から大きい病院で診てもらえとの勧めがあったので
時間はかかるがそうしてみようと早々に寝る事にしました。